
2020年8月、NECと、米国の大手投資ファンドVista Equity Partners Managementのジョイントベンチャーとして、SaaSprestoは産声を上げました。
Vista社はSaaS専門の投資ファンドとして今や80を超える企業に投資をしている企業です。
2018年当時、Vista社が投資先の日本市場進出に伴う開拓パートナーを探していたところ、NECにも声がかかり、ビジネスモデルの検討が始まりました。
2018年といえば、日本においてSaaSはまだまだ主流ではないものの、海外大手SaaS企業の日本法人設立の加速、複数の日本発SaaS企業によるIPO、等の動きもあり、徐々に市場に認知され始めた頃です。
SaaSの良さは常に進化していること。
機能強化が週単位でされていくことで、お客様は常に最新テクノロジーを享受できること。
スモールスタートですぐに始められるので、中小企業のお客様から大企業のお客様まで、分け隔てなく同じテクノロジーを活用いただけること。
そして私が思う一番の強みは、リアルタイムなデータ取得でデータドリブンなビジネスモデルが実現できることです。
この「リアルタイムで」というのは、クラウドならではの唯一無二な特徴なのです。
例えば、データを取得し続けることで、AIはより精度が高いものに継続強化されていきますし、経営的にも「過去、何が起きたか」の経験で判断するのではなく、「今、何が起きているのか」を見つけることで、より正確な手が打てるわけです。
ー日本のお客様にもグローバルで使われている定評のあるSaaSを積極的に活用していただきたいー
私はプロジェクト責任者の立場として、SaaS事業は、従来のNECが得意とするビジネスモデルとは大きく異なることから、成功のためにはSaaS専業の新会社として新しいビジネスモデルにとことんチャレンジすることを考えたのです。
また、従来のビジネスとは明確に異なるため、新しいアイデンティティがわかるよう社名にもこだわりました。
私の考えるSaaS事業はお客様とのエンゲージメントが源であり、マーケットを向いて本当に必要とされているものを常に愚直に考えていく。SaaSはそこに本質的な意義があると考えています。
SaaSprestoはグローバルで成長著しいSaaSの取り扱いを順次増やしていきますが、改めて実感するのは、商材はグローバルだとしても、お客様の受け入れや活用方法は必ずしもグローバル共通なわけではありません。これは日本でSaaSの広がりが遅れている1つの要因だと思います。
サービスのコアな価値を理解し活用して頂くには、販売やサポート面で日本のお客様に最適な形にしていくことが非常に重要であり、そこにSaaSprestoとしての価値があります。
「日本市場はシュリンクしていく」と揶揄されることもありますが、SaaSが日本をアップデートし成長を促進させることができると私は信じています。
SaaSprestoのprestoは音楽用語で「極めて速く」という意味があります。
SaaS市場は目まぐるしい変化が予想されますが、私たちは、お客様の「極めて速い」変革の実現のため、充実したサービスと品揃えでお客様から信頼されるパートナーとしての役割を約束します。
SaaSpresto株式会社
代表取締役
柴田 樹徳